ギリシャ、バリに魅せられて

ギリシャとバリの旅行記。音楽の話題も少し。

アバの最高傑作 The Winner Takes It All


音楽のことを書くのは久しぶりだが、アバ(ABBA)のザ・ウィナー(The Winner Takes It All)を取り上げてみたい。アバにはダンシング・クイーンを筆頭に数多くのヒット曲があるけれども、アバのメンバー自身が「一番良くできている」と言っているのがこの曲だ。一時期、どのような音楽を志向するか悩んだアバが、自分たちの本質は「ポップス」にあると悟り、それを高い音楽性の中で見事に表現した名曲だと思う。

アグネッタの伸びのあるハイトーンヴォイス、流れるようなメロディライン、それを彩るリリカルなピアノ、すべて素晴らしい。アバ(アグネッタとフリーダ)の発声法はスウェーデン伝統(高音を使って家畜をコントロールする方法)から来ているそうだが、確かに簡単にはまねできない歌い方なのだと思う。細かなビブラートが心地よい響きとなって、これぞアバのボーカルという世界を作り出している。

この曲は映画「マンマ・ミーア」でも主題歌のように使われ、主演のメリル・ストリーブがなかなか見事な歌を披露している。この映画はストーリー的にはあまりに陳腐だが、アバの音楽の素晴らしさとギリシャの海の美しさがそれを補って余りあるものにしていると思う。

YouTubeにはこの曲の動画が幾つもあるが、オリジナル版(アグネッタの名唱)とローラ・ブラニガンのカバー版をリンクしておく。ローラ・ブラニガンは映画「フラッシュダンス」の名曲「グロリア」でデビューして、そのパワフルな歌い方が好きだったけれども、47才で急死している。こちらの動画では「マンマ・ミーア」のシーンが使われているのが懐かしい。


アバのミュージックビデオ The Winner Takes It All


ローラ・ブラニガンが歌う The Winner Takes It All (背景はマンマ・ミーア)


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  1. 2015/06/13(土) 10:42:10|
  2.  ロック/ポップス系
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今年行った3回のライブ

 今年最後の記事として、ライブ公演の感想を書いておこうと思う。僕も学生の頃にはよくライブ公演(コンサート)に行ったものだが、社会人になってからはすっかりご無沙汰。でも、今年からはマーともども時間に余裕ができたので、お気に入りのアーティストが来たらライブを聴きにいくことにしたのである。

 最初は4月にパシフィコ横浜で行われたジェフ・ベック(Jeff Beckジェフベック
僕としては1977年ごろだったか、スタンリー・クラークと一緒に来日した時に武道館で見て以来になる。ギタリストとしては超一流、革新的なアルバムを幾つも発表してきたけれども、やっぱり一番好きなのは「Blow by Blow」、「Wired」の頃になる。とはいえ、今年70才になってもまだ新たなチャレンジを試みているのはすごい。

 満員の会場は予想どおり圧倒的に男性が多かったが、幅広い年齢層だった。今回はサイドギター、ベース、ドラムスという4人編成で、キーボード抜きだったため音の厚みという点で個人的にはちょっと残念。でも、久々に生で聞いたジェフのギターは圧倒的な迫力だった。この人の魅力は音色の豊かさ、リズム感、超絶技巧といろいろあるけれども、やっぱり一番はフレーズの鋭さにあるのかなと思う。MCはほとんどなく淡々と曲が進む構成で、かつ観客は立つこともなくじっくりと音楽を聴くという状況がとても良かった。

 次は10月に武道館で行われたボストンBoston)。ボストン トムシュルツ
何と35年ぶりの日本公演だそうだが、前回は行っていないので僕にとっては初めてになる。MIT出身の天才トム・ショルツ率いるこのバンドの魅力は、何といってもそのサウンドの完成度の高さにある。一時期、ジャーニーとともに「産業ロック」と呼ばれていて、そのネーミングは好きではないけれども、メロディアスでわかりやすい作風であることは確かだ。個人的には初期の2枚とともに、10年ほど前のアルバム「コーポレート・アメリカ」がお気に入りだ。

 10月9日最終公演の武道館は満席。8割以上が中高年層の男性で、会社帰りのスーツ姿が目立った。今回のバンド構成はギター3人にボーカル、ベース、ドラムスで、これが全員腕達者のミュージシャンだったから、見事な分厚いサウンドを作り出していた。トム・ショルツがたまに話すメッセージはすべてスクリーンに日本語訳が表示されるのも、彼ならではの計算された内容。それにしても、トム・シュルツはギタリストだけでなく、キーボードプレーヤーとしても超一流の腕前で、驚きの演奏を披露してくれた。僕が一番好きな「A Man I’ll Never Be」をやらなかったのは残念だったけれども、彼らの一番のヒット曲「Don’t Look Back」のイントロが流れ、サビでツインギターがハーモニーを奏でる時は鳥肌の感激ものだった。

 最後は12月4日、渋谷公会堂での高中正義高中正義
彼も還暦を超えた年齢だが、ソロギタリストになってから多くの傑作アルバムを世に出してきた。僕にとってはジェフ・ベックと同様に、70年代後半に見て以来、久々のライブになる。

 渋谷公会堂は結構幅広い年齢層で埋まり、ヒット曲「ブルー・ラグーン」で始まった。この日の選曲はベストに近く、バンドの演奏は見事で音響も良かった。高中のしゃべりも軽妙で楽しませてくれる(意味不明なMCという点で高中正義と井上陽水が双璧という話は面白かった)。中ほどで、高中が外国人のど自慢番組を見て出演を依頼したという東大生の女性(ツィスマリさん)が登場して、名曲「渚・モデラート」のボーカルをやってくれたが、素晴らしい演奏だった。アンコールにはヒット曲メロディ、さらには僕が一番好きなアルバム「虹伝説」から「You Can Never Come To This Place」まで披露してくれた。これまた鳥肌ものの名演だったけれども、さすがに少し疲れていたのかもう少し弾けるはずなのにという思いも。ただ、昔の(70年代の)高中は結局「Ready To Fly」なのかなという感じだったが、これだけキャリアを重ねると名曲が多く、懐が広いなあと感じた。

 以上3公演、どれも良かったけれども、曲目や会場、それに日本語での語りという点も含めて、やはり高中正義のライブが一番印象に残った。来年もまた是非、幾つかのライブを聴きに行きたいと思う。

 


テーマ:LIVE、イベント - ジャンル:音楽

  1. 2014/12/29(月) 10:36:47|
  2.  ロック/ポップス系
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音楽(9) ア・マン・アイル・ネバー・ビー  ボストン

 
今年もギリシャに行くことを楽しみに待つ毎日だが、それにしても暑い日が続いている。ギリシャも暑いけれど、空気のさわやかさが違うし、何よりもちょっと冷たいエーゲ海に飛び込めば本当に心地よさを味わえる。あと1カ月ほどで出発なので、近いうちにまた今年の旅行計画と手配を書いておこうと思う。

さて、今日はボストン(Boston)の名曲、ア・マン・アイル・ネバー・ビー(A Man I’ll Never Be)を簡単に紹介する。これは1978年に発表されたセカンドアルバムに収められているが、一言で言えば「完璧なロックバラード」だと思う。静かなピアノ伴奏で始まるイントロから壮大な展開を見せる構成、伸びやかなハイトーンヴォーカル、美しいコーラスハーモニー、メロディアスなギターソロ、すべてが素晴らしく、6分以上の曲を一気に聴かせる。

http://www.youtube.com/watch?v=Gmc_t7m2pC4&feature=player_detailpage#t=0s

ボストンはマサチューセッツ工科大(MIT)出身の天才トム・ショルツが作ったバンドで、これまでわずか5枚のアルバムしか出していない。ハードロックとプログレロックを融合したと言われているが、メロディとハーモニーの美しさだけではなく、ダビングを重ねた分厚いサウンドが特徴となっている。
また、アルバムとしては、2002年に発表された5枚目の「コーポレイト・アメリカ(Corporate America)」が佳曲ぞろいで、僕の好きな1枚になっている。
 

テーマ:お気に入り&好きな音楽 - ジャンル:音楽

  1. 2013/07/11(木) 15:48:45|
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音楽(7) イーグルス 「ラブ・ウィル・キープ・アス・アライブ」

 
バリ旅行記が終わり、次は夏のギリシャになるので、その間は音楽や国内旅行の話を不定期に書こうと思う。

 今日取り上げるのは僕の大好きなバンドであるイーグルス(Eagles)の曲、「ラブ・ウィル・キープ・アス・アライブ(Love Will Keep Us Alive)」。これは1994年に彼らが再結成した時に発表したアルバム、ヘル・フリーゼス・オーヴァー(Hell Freezes Over)に収められている。このアルバムはホテル・カリフォルニアのアコースティックバージョンなどMTVでのライブを中心に構成されているが、最初の4曲が新曲で、そのどれもがいい出来だったけれども、僕が一番気に入ったのはLove Will Keep Us Aliveだった。

 この曲ではベースのティモシー・B・シュミットがリードヴォーカルをとっている。彼の声は透明でやや繊細な味があって、それがこの優しいバラードにはとてもよく合う。そして、何よりもイーグルスのコーラスハーモニーがあまりに美しい。

ハーモニーの美しさという点では、例えばビートルズは天才的なセンスがあったし、ビージーズもクイーンも素晴らしかったけれども、昔よりさらに進化を続けているという意味でイーグルスは圧巻だ。

イーグルスのリーダー ドン・ヘンリーはインタビューでこんな言葉を言っていた。
 
「リハーサルは十分やる。声がいいのは偶然じゃない。我々の姿勢としてプロに徹しているからさ。」
(We rehearse a lot. It’s not an accident that the vocals sound good. We approach very professionally.)
 
 この曲も2000年代に入ってからのライブ盤では、さらに美しいハーモニーが堪能できる。才能と努力、すごいグループだと思う。


(スタジオ版はこちら)
http://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=t6tfTJ4I31g


 

テーマ:お気に入り&好きな音楽 - ジャンル:音楽

  1. 2013/05/31(金) 12:59:16|
  2.  ロック/ポップス系
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音楽(2) ピンク・フロイド 「コンフォタブリー・ナム」

音楽の話題、ロック系の第1回に何を書こうか考えたが、僕の一番好きなバンドの一番好きな曲にしてみる。

コンフォタブリー・ナム(Comfortably Numb)はピンク・フロイド(Pink Floyd)の代表曲で、彼らのベスト曲に挙げる人も多いと思う。1979年に出たアルバム「ウォール(The Wall)」のC面最後(当時はLP2枚組)に収められていた曲だ。この曲を最初に聞いた時は、まずサビの部分(ボーカルがギルモアに代わる部分)でのハーモニーの美しさに惹かれ、そしてもちろんギターソロに圧倒された。

僕は楽器ではピアノが一番好きだが、やはりロック系ではギターだろう。そして、ギターで最も心をゆさぶられるのは、感情を感じるフレーズだ。いわゆる「泣きのギター」はドラマチックなメロディラインやテクニックで表現されることが多いが、本当に感情が移入されたギターを聴かせるという意味で、デヴィッド・ギルモア(David Gilmour)は最高のギタリストだと思う。

この曲のギターソロは某サイトの「100 Greatest Rock Guitar Solos」の第1位に選ばれたそうだ(ちなみに第2位はレッド・ツェッペリンの「天国への階段」)。オリジナル盤でもライブ盤でも、フレーズの歌わせ方、バックとのハーモニー、クライマックスに向けた盛り上げ方、すべて素晴らしい。僕はアメリカンロックも嫌いではないが、こういう曲を聴くとピンク・フロイドはブリティッシュロックであり、日本人の多くはこれが好きなのだろうなと思ってしまう。

ピンク・フロイドに関してはまだまだ好きな曲も多いので、機会があったらまた書いてみたい。僕の人生での悔いの一つは、ピンク・フロイドを生で聴けなかったことだ。

この曲には幾つかのライブ演奏があり、どれもみな素晴らしいと思うが、一番有名な1994年ロンドンでのライブ盤(アルバム「パルス」)をリンクしておく。そう言えば、このアルバムも最初はCD、すぐにVHS、それからDVDと買ってしまった。

http://youtu.be/JWnapx502uQ


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  1. 2012/03/28(水) 12:03:43|
  2.  ロック/ポップス系
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たーぼ

Author:たーぼ
ギリシャとバリが大好きな夫婦 夫(たーぼ)と妻(マー)です。
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